2016年2月8日
抗議の要請文
2月5日の原子力潜水艦テキサスの横須賀入港に強く抗議する。横須賀は、原子力潜水艦の母港ではない。原子力潜水艦テキサスはただちに横須賀港から出て行くこと強く要求する。
米海軍第7艦隊司令官 ジョセフ・アーコイン中将 殿
在日米海軍司令官 マシュ・カーター少将 殿
米海軍横須賀基地司令官 デービット・グレニスター大佐 殿
神奈川県労働組合総連合
新日本婦人の会神奈川県本部
神奈川県商工団体連合会
神奈川県平和委員会
安保廃棄神奈川県統一促進会議
原子力空母の母港化を阻止する三浦半島連絡会
原水爆禁止神奈川県協議会
2月5日午後3時00分、バージニア級攻撃型原子力潜水艦テキサスが横須賀地に入港した。原子力潜水艦の入港は今年4回目、原子力艦船の入港も4回目で通算919回となった。今回の入港で今年に入って原子力潜水艦は、すでに4回目も横須賀基地に入港している。さらに、昨年12月3日に入港した原子力空母ロナルド・レーガンは、「定期メンテナンス」と称して、やってはならない放射能管理を伴う修理を行っている。まさに横須賀基地をアメリカの原子力艦船基地として勝手放題に使い、アメリカの東アジアの軍事戦略の核拠点基地となっている。われわれは、このような事態に対し強く抗議し、ただちに原子力艦船は横須賀から出て行くことを要求する。
戦争のための原子力艦船や軍艦が、このように頻繁に入出港を繰り返すことは、横須賀をアメリカの戦争出撃拠点とするものである。この間、核実験など朝鮮半島をめぐる情勢が緊迫しているが、アメリカの軍事的対応は事態の解決とはならずいっそう深刻な軍事的緊張を作り出し、アジア・太平洋の平和と安全にとって大きな障害をもたらすものである。問題の解決は、6カ国協議など外交努力で事態の打開、問題の解決をはかるべきである
福島原発事故から4年11ヵ月が過ぎても、未だ10万人以上が避難生活を余儀なくされ、放射能被害に苦しめられている。首都圏や横須賀基地を含む三浦半島で巨大地震の発生確率が高まり地震による原子力艦船の原子炉事故の可能性は増大している。米軍は、原子力艦船の「安全神話」を押しつけまともな地震や津波などの事故対策を講じようとしていない。あらためて原子力艦船の事故対策を明らかにすることを要求する。
米原潜の核兵器搭載、核持ち込みも重大である。核密約によって核兵器が横須賀に持ち込まれていたことはすでに明らかになっている。非核三原則を国是とする日本の港に核兵器を持ち込むことは絶対に許されない。原子力潜水艦などの原子力艦船が核兵器を積んでいないことを証明すると同時に、核密約はただちに破棄することを要求する。
横須賀基地を戦争の出撃拠点にし、市民を放射能被害の危険にさらす原子力艦船の母港化、入出港はただちにやめること。原子力空母ロナルド・レーガンは「定期修理」をやめ、原潜テキサスとともにただちに出て行くことを要求する。
以 上